表情恐怖 笑顔恐怖
私の社会不安障害の症状は多岐にわたっていますが、その中でも最初の頃からずっと苦しめられていたのは、緊張した時、顔が引きつってしまう、笑えないという症状でした。
表情恐怖、笑顔恐怖というものだそうです。
それにまつわる思い出したくない出来事(自分の中でも長年封印していました。辛過ぎて😭)ですが、振り返ってみたいと思います。
社会人になりたての頃、会社のイベントがありました。
やたらイベントがある会社だったんです。
イベントが終わって、場所を変えて立食パーティーが始まりました。
司会者からイベントの成績が発表され、
「ブービー賞の○○さん、前に来てください」
「3位の●●さん」
などとアナウンスがされました。
呼ばれた人は景品を貰えるのですが、同時に壇上で一言挨拶しなければならないのです。
そのうち同期も何人か「かっこよかったで賞」とか「すごかったで賞」とかいう名目で呼ばれ始めました。
どうやら新入社員は全員呼ばれるのが慣習のようなのです。
そこにいた同期は私以外は皆男性でしたが、壇上に上がる時わざと階段を踏み外してずっこけたふりをしてみたり、面白いことを言ったりしていました。
自分も呼ばれるんだ、、、
やばい、、、
何も思いつかない、、、
頭が真っ白になっていました。
「△△さんも呼ばれるよ。ニコッとすればいいからね」
と、先輩のおせっかいな女性社員が私に言ってきました。
ニコッとするなんてそんな簡単に言うけど、私にとって一番難しいことじゃないか。
そうこうするうちに私の名前が呼ばれました。
もうそこからは記憶があいまいです。
景品をもらったけれど、マイクの前に立つこともなく、引きつった表情のまま、そそくさと自分のテーブルに戻ってきました。
超挙動不審だったと思います。
司会者が「あれっ?一言は?」
とかなんとか言って、皆が苦笑いをしていたと思いますが、ぼんやりとしか覚えていません。
恥ずかしさ、惨めさ、自己嫌悪で消えてなくなりたい思いでした。
絶対変な人と思われたよね。
内臓がつかまれて、苦しい感じ。
フラフラと浮遊している感じ。
周りの人もどう話しかけていいか戸惑っているようで、それはそれで辛かったです。
家に帰ってからも、呆然としていて、泣くことも出来ませんでした。
そして自分の心の中に深く深く封印しました。
以上です。
初めて文章化してみましたが、書き終えてみると意外と大したことない出来事だったのではないかと思えました。
絶対変人と思われたと確信していたけど、周りの人たちは、あらあらこういうのが苦手な子なのね、くらいの気持ちだったのかなと思えました。
とは言え、当時はやはり辛かった。
もっと早くSSRIに出会えていたら、こんな思いはしなくて済んだろうに。